ケーキを食べたのは誰？

まず最初に、このシナリオをプレイするには２つのハードルがあります。 １・『スパイ〇ーマン』『デッ〇プール』の両作品を知っていること。 ２・両作品の主人公がラブラブな恋人同士というＢＬ二次創作に抵抗がないこと。 この２つのハードルをクリアしたとしても、失礼ながら本作はマダミスとしてはそんなに面白いものではないと感じました。 マルチエンディングなのですが、おそらくほぼ100％のプレイヤーが同じエンディングにたどり着くでしょう。 ですが、まったくつまらない作品というわけではありません。 私は両作品にもＢＬにも詳しくないのですが、丁寧に書かれたシナリオからは徹底した作品研究とロールプレイ、情熱が感じられます。 「マダミス」かどうかはさておき、同じ作品の同じ二次創作を愛する人々が集まり、いわゆる「推し」になりきってわいわいとプレイする、そういったミュニケーションツールとしては、非常に盛り上がるもののではないか、二次創作の新しい形を見た気がしました。